取材の仕事で上野村に入ったライターのKさんと私。仕事も無事に完了し後は温泉とビールという展開に入るべくヴィラせせらぎへと足をのばしたのですが、その希望は「貸し切り」という抗しがたい理由であえなく却下。しかしながらそこであきらめるような二人ではありません。
「温泉入浴は無理でも館内の自販機でビールくらい買えるよね」とKさん。早速、宿の人に交渉してビールを販売している自販機まで辿りつくと、またまた予想外の展開に。自販機は電源が入ってしっかりと動いているというのにコインを入れる場所がガムテープで封印されている。なんとも理不尽な現実を突きつけられたのです。きっとメンテナンス中か何か、それなりの理由があるのでしょう。残念。
「こんなことなら途中、野栗沢の店で買ってくれば良かった」と言っても後の祭り。そこまで引き返すには少々距離がありすぎます。「う〜ん、こうなればなんとしても冷えたビールが飲みたい」。酒飲みのささやかな希望は困難に出くわすごとに野望へと昇格していったのです。
「ここから最も近い酒屋といえば…、そうだ新羽（にっぱ）の福田屋商店（旧道店）がある」
スマホを取り出し「上野村 酒屋」で検索してもここは出てきません。
山岳サイクリングや登山、キャンプで上野村に通っているからこそ知り得る生情報。以前、山岳サイクリングの仲間に連れられて福田屋商店（旧道店）に寄ったことがあったのを思い出しました。ちなみに国道沿いにも福田屋商店がありますが、そちらは新店でこちらが本店です。
そこまでなら歩いてもそれほどの距離でもないし、店の前はバスの通り道でもあります。「店は開いているだろうか」「冷えたビールは置いてあるだろうか」と一抹の不安をかかえながらも、もしそこがダメなら次はどうしようかなどと考えつつ福田屋商店に進みます。
はたして希望通り店は開いており、ビールもちゃんと冷えてました。店の前のベンチにこしかけめでたく乾杯。酒飲みの野望はここ新羽の福田屋商店（旧道店）で完結となったのでした。
「ヴィラせせらぎにフラれても福田屋商店（旧道店）がある」新たに刻む上野村の酒屋情報でした。
福田屋商店（旧道店） 本店
群馬県多野郡上野村大字新羽394
※福田屋商店は、国道沿いの新店の方が目につきやすく、一般的には福田屋といえばこちらの店舗になります。
福田屋商店（新店）
群馬県多野郡上野村新羽55の1
営業時間：8:00〜19:00（日曜・祝日は9:00〜18:00）
定休日：土曜
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