シンプルなキャンプ

車利用のキャンプというとどうしてもあれこれと荷物を持って行きがちです。
かつては私も大型のテントから始まり、タープ、椅子、テーブル、コールマンのツーバーナー、コールマンのランタン、とオートキャンプの時は定番のグッズをたくさん持っていき、野外料理と称してあれこれ料理をしたものです。

これはこれで快適で楽しいのですが、その準備と後片付けがあまり楽しくありません。車に荷物を積み込んでいる時は、まるで引越のよう。そして帰宅すれば後片付けが待っています。キャンプ道具は、使った後のメンテナンスが重要ですので、手は抜けません。

そんな状況を見直すべく、最近は車利用のキャンプであっても極力モノを少なくしています。ひとつのゲームだと思うとけっこう面白いもので、例えば先日行ったキャンプでは「バケツとクーラーボックスに入るだけの物+小さなテーブルのみ」と自分で制限をかけてみました。また、一緒にいく仲間にも「なるべくモノを少なくしてシンプルな装備で行こうね」と申し合わせます。
ちなみに、バケツはアップル純正…は嘘。MacBookAirを買った時についてきたステッカーを貼ったものですが、現場でけっこうウケます(笑)。このサイズのバケツは焚き火キャンプで意外に重宝するもので、焚き火を囲んで車座になった時にバケツの上に適当な板を乗せるとこれが丁度良い高さの具合の良い小さなテーブルとなります。バケツの中はゴミ入れ。キャンプの時はこのゴミ入れが結構重要で、レジ袋にいちいち入れるのは実に面倒。ストレスになります。とりあえずバケツの中にゴミを放り込んで帰る時にゴミ袋に移します。

現地では料理をせずにお湯を沸かすのみにして、自宅で簡単な料理を作ってクーラーボックスに入れていきます。料理をしないとこんなにも楽なのかと目からウロコです。帰ってからも後片付けの時間が大幅に短縮されます。他の仲間もみんなそれぞれ適当に料理を持ち寄れば充分に豪華な野外の食卓になります。

収納時のコンパクト性を重視して今回はテントではなくツエルトを利用。マットも銀マットを必要最低限にカットしたものという女満別でキャンプをした時のミニマム仕様で。

ミニマムキャンプを可能にする好条件が揃うキャンプ場 北海道の女満別空港からも近く、JR石北線の女満別駅からなら歩いて1...
現地ではペグがまったく刺さらないので、ペグの代わりに石を利用しています。
シンプルキャンプにお勧めのツエルトですが、欠点も多々あって、今回は蚊の襲来で悲惨な目に。3匹の蚊に夜も眠れず(苦笑)。ツエルトは虫の侵入にはめっぽう弱いので何らかの対策が必要ですね。できれば蚊のいる所では使わないにこしたことはありません。


ちなみに昨年、同じような時期に同所でキャンプした時はタープとキャンプコットの組み合わせでしたが、蚊にも刺されず実に快適でした。風通しが良いと蚊も飛んでいられないのでしょうか。

椅子は愛用のモンベルのシートホルダーという座椅子。使い心地も良く、コンパクトになるので長年愛用してますが、調べてみると今は製造していないようですね。残念。

キャンプ地は、長年通っている某所の河原。直接車で乗り入ることができて、焚き火も自由にできる最高の場所です。

キャンプを始めたての頃は「道具を使うことそのものが楽しい」ということでたくさんの荷物も気になりませんでしたが、時が経つに連れてその楽しみ方も変化するものです。結局は「何を楽しむか?」が大切で、そのひとつの選択肢としてこんなキャンプもありかなと思います。

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