しらびそ峠(6)

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長野県飯田市 【2008.07.19-20】

サイクリング 2日目 南アルプス しらびそ峠

南アルプスの天然水

峠まであと数キロ。たぶん1kmか2km。気力はまだほんの少しだけ残っているのだが、一度立ち止まるともう身体が動かない。それでもなんとかごまかしごまかし数メートル。また数メートル。そしてしばらく動けず。
「もはやここまでか」
今まで保っていた気力が一瞬のうちに身体から抜けそうになった丁度その時、道路の反対側、壁から突き出たパイプから勢いよく水が吹き出しているのが見えた。まさに南アルプスの天然水。

恵みの水は、乾いた砂漠に降る雨のごとく、手の先から足の先まで身体中に染みこんでいく。ここの天然水の冷たさはどうだろう。一息つく間もなく、今度は直接頭からかぶるとあのかき氷を食べた時のキーンとくる感覚が脳天を直撃する。ひとしきり飲んだりかぶったりしてから、少しだけ残っていた生暖かいボトルの水を捨てて、天然水を補給。たちまち結露するボトルの表面を見て思わずにやけてしまうのだった。

しらびそ峠

しらびそ峠

13時15分、天然水のおかげでようやくしらびそ峠に到着。 茅野市からの距離は93.95km。所要時間8時間10分27秒。
峠ではすでに到着した同胞が4名、木陰でくつろいでいる。

「ビールあるよ」
「ハァ、ハァ、みっ、みずのみます」
「どこ走ってきたの?」
「ハァ、ハァ、ハァ、ちっ・・ちのかられす」
「そりゃあご苦労さん」
「ハァ、ハァ、ハァ、、、、もうげんかいれす」

この日、初めて交わした会話だというのにほとんど言葉になっていない。サイクリングは、本人の希望とはまったく無関係に簡単に体力の限界まで運んでくれる、そういう意味ではすごいスポーツと言えるかも知れない。学生時代の部活ならいざしらず、46才になってもこんな思いができるのだから大変幸せなことである。

15分ほどその場で横になり水を飲みながら休息してようやく昼食。持参したキーマカレー・ぶどうパン・魚肉ソーセージといういつものメニューの他、隣のグループが差し入れてくれた胡瓜の浅漬けを食べてようやく完全復活。胡瓜の浅漬けの美味しかったこと。ちなみにキーマカレーはレトルトパックのものを常温のままパンと一緒に食べる。猛暑の中でも傷まずに保存がきき、暖めなくても充分に美味い。

この日、しらびそ峠に集合した会員は6名。食後に記念の集合写真を撮って散会。
後からわかったことだが、この時点でまだ2名の会員がしらびそ峠を目指していたのだった。峠に着いてもおそらくは仲間はいないとわかっていても、それを承知で集中するしないは各自の判断による。この「ひとり集中」は、後々の宴会でおおいにもりあがるネタとなる。

あれほど長かった峠までの道だったが、帰りはあっけない。あっと言う間に分岐に着き、地蔵峠までの上り返しも今度は3名の諸先輩方と一緒、体力も復活しぐんぐん上っていける。地蔵峠で古きよき時代の話を聞きながらしばし休息。あとは一気に大鹿村までダウンヒル。

当初は、飯田線の伊那大島駅まで走り、そこから輪行の予定だったが、大鹿村に車を駐めていた先輩の好意に甘え車利用で帰宅することにした。

2日目の距離120km。茅野5:05スタート。大鹿村役場16:10ゴール。

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