しらびそ峠(5)

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長野県飯田市 【2008.07.19-20】

サイクリング 2日目 地蔵峠からしらびそ峠まで

地蔵峠

地蔵峠

11時37分、地蔵峠着。ここまで距離81.96km。ここが集合場所ならどれほど良かったことか。しかしまだ13km走らないと集合場所へ行けない。しかもここから500mも高いところだ。昔ながらの秋葉街道は、峠から南斜面に残る登山道を下りていくが、しらびそ峠へは山腹を巻くように新しく造られた舗装路をやや上り基調で進む。

ゲートをパスし、誰もいない静かな道を一人走っていく。緩い上りでも、蓄積された疲労でペースもあがらない。スピードは10km/h以下。この分でいくとしらびそ峠まで1時間以上かかりそうだ。集合の時刻に遅れたからといって何がどうなるというものでもないのだが、こんな状況があと1時間以上も続くのかと思うとますます辛くなってくる。途中、土砂崩れの現場を通過。山の中に無理矢理道路を造るのだから崩れるのも仕方ないのだろう。当分の間は復旧しそうもない状況のようだ。

あろうことか道は次第に下り始める。「苦労して稼いだ今迄の高度はどうしてくれるんだ!」とでも叫びたい気分だ。気持ちとは裏腹に自転車は勝手にぐんぐんスピードをあげていく。なんともやるせない状況である。
程野方面からの道に合流する地点で悪夢の下りは終了し、再び地獄の上りが始まった。相変わらずオートバイツーリングの人達が、疲れ切ったサイクリストを気持ち良さそうに追い越していく。少しでも勾配がきつくなると、もう歩く速さと変わらない。「自転車から降りて押すのはプライドが許さない」なんてことは微塵もなく、時速5km/hになったらさっさと下りて自転車を押す。

自転車を押しながら頭を上げると、尾根上の赤い屋根が視界に入る。その距離感はまるで遠い宇宙の星を見るようだ。その赤い屋根は、まさしく村営宿舎ハイランドしらびそ。しらびそ峠の先にある建物だ。
ガードレール脇には1キロ毎に「しらびそ峠まであと○○km」の標識が設置されている。しかしこの状況において、それは全然励みにならない。なんと長い1kmだろうか。南アルプス地方の1kmは間違いなくサイクリングを始めて以来最長の1kmとして記憶されている。

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