しらびそ峠(2)

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【2008.07.19-20】

旅の計画

サイクリング用の地図

2008年7月20日午後1時 しらびそ峠集合

例によって、山サイ研の集中ランの知らせがMLで回ってきた。「今回は、南アルプスの峠。できれば自宅から走っていきたいものだ」少々無謀なことを考えてしまったが、まずは計画から。

1日目。
標高90メートルの自宅から国道254号を走り南牧村。標高1,120メートルの田口峠を越えて臼田町へ。峠までの距離は約55キロ。臼田町までは約70キロ。標高差は1,030メートル。その先にある八ヶ岳の麦草峠も越えたいところだが、初日は無理せず、臼田駅から茅野市までは素直に輪行の計画にする。

2日目。
茅野市から秋葉街道と呼ばれる国道152号線をひた走り、しらびそ峠まで約90キロ。途中、杖突峠、分杭峠、地蔵峠と3つの峠を越えて、最後にしらびそ峠。早い話4回きつい上りが待っている。集合時刻は13時。距離はそこそこでも合計の標高差を考えると、さて、何時に茅野市を出発したら良いものか?

地図


まずは、いつものようにサイクリング用の地図を作る。1/50,000地形図の必要な部分をコピーして貼り合わせると、なんとも細長い地図に。茅野駅からしらびそ峠までメジャーで測れば124cm。1キロが2cmだから直線距離で62キロ。もちろん直線で行けるはずもなく、道はくねくねと曲がりくねっている。

キルビメーターくねくね道の距離を計るのに活躍するのがキルビメーター。これでルートをトレースする。ベテランサイクリストは、ほぼ実測値を出すそうだが、適当にやっている私の場合は5%〜10%位の誤差が出る。でも、おおよその距離がわかれば良いのでこれで問題はない。距離がわかれば、あとは標高差を調べてプロフィールマップを作る。

目的地までの標高差を合計すると約2,300メートル。距離は約85キロ+α。(実際の距離は93.59kmだった)。2,300メートル分の重力に逆らうということは・・・ ここでは、あまり余分なことを考えないことにしよう。

朝5時にスタートすれば、使える時間は8時間。平均すると10.6km/h。平坦な道なら25km/hくらいで走れるが、急な坂道は6km/h〜 10km/h。下りで稼いでも上りでかかった時間を取り戻すのは困難ではあるが、これなら休憩時間を入れてもなんとかなりそうか。

2009/07/25 追記
こんな便利なサイトを発見。ALPS route。時代はキルビメーターから随分と進歩したのですねえ。早速、web上で茅野市からしらびそ峠までのルートをトレースしてみました。

一人旅の宿

一人旅といえば、民宿や温泉宿をイメージしがちだが、案外一人では泊まりにくいものであったりする。しかし温泉宿でも湯治場だけは別格だ。以前、オフロード用のオートバイXL125で東北地方を回った時のこと。テントで野営をしながらの旅だったが、その日はたまたま鉛温泉(岩手県花巻市)にたどり着き、冷え切った身体で野営する元気もなく、宿を探した。

「その格好ならひと通り持ってるね。素泊まりで良ければ、今からでもいいよ」 着いたのが遅く、他の宿はみんな満室。空いていた唯一の宿が、この界隈でも一番古い湯治場だった。通された部屋の壁には数十年前のままと思われるスキー場のポスター。レトロなどという言葉では、とてもすまされない強烈な雰囲気。是非もう一度訪れてみたいものだ。

テント、山小屋、ライダーハウスと呼ばれる簡易宿泊施設等、一人でも気軽に泊まれる所(方法)もあるが、今回はテントとシュラフは持たない軽量装備。フロントバック1つで軽量にものを言わせて距離を稼ぐ、例のシクロスポルティフ風。 山中は走るが、さすがに山小屋はない。残念ながら湯治場もなし。

「素泊まり4,500円。大浴場付き」

インターネットで探した茅野市内のビジネスホテルはサイクリングの宿に最適な条件だった。翌朝の出発は5時。民宿や温泉宿であれば、気を遣う時間帯だが、その点ビジネスホテルは気が楽だ。

「その時間に係の者はいませんが、フロントに鍵を置いていっていただければかまいません」早朝出発の希望を伝えるとなんの問題もない返答。料金は前払い。飲み物やつまみはすべて部屋の外にある自動販売機。ホテル内にある大浴場は3,4人で一杯になりそうだが、部屋に設置されているあの狭い風呂(と呼べるかどうか)に比べれば、まさに大浴場。実に気持ちの良い浴場だった。ホテル内のレストランでは生ビールも有り、文句のつけようがない。

一般の宿泊客に混じって、登山やオートバイツーリングの人たちがたくさん利用していた。皆考えることは同じなのだ。サイクリストは残念ながら私一人だけだった。

一人旅のペース配分

かつて、開通したばかりの御荷鉾スーパー林道で山岳マラソンが開催されたことがあった。私は出場してないが。尾根上の道はアップダウンも激しく当時はまだ全線未舗装。通常のマラソンよりもかなり厳しい条件だ。
西上州の峠越えに精通している山岳サイクリストの某氏は「御荷鉾の尾根に点在する峠を自分の足で走りながらじっくりと愛でたい」と思ったのか、大胆にもそのマラソンにエントリー。マラソンはおろか長距離走とも無縁の男が、42.195キロを見事完走したと言う。

「スタートから1キロまで歩く。そこから1キロ走って、また1キロ歩く。その繰り返し」みんなが一斉に走りだすところをスタートからいきなり歩き出す、なんと大胆な作戦。これで最後までペースを乱すことなく計算通りゴールに着いたとのこと。
この話は、上野村の山中で野宿をしていた時か、神流川で焚き火をしながら宴会をやっていた時か、どこで聞いたかは忘れてしまったが「なるほど、そういう方法があったのか」と強く記憶に残っていた。

単独のサイクリングは、自分の好き勝手に走れるが、そんな時こそペース配分が重要。調子にのってペースを上げて、最後に足が動かなくなってしまうということだけはぜひとも避けたいところ。特に40才代も後半に入ると、今まで経験したことのない箇所が痛くなったりするもので、なんとも悲しい話である。

茅野からしらびそ峠までの長丁場。某氏の作戦を参考に、20キロごとに強制的に休息を取り入れる計画とした。20kmを4セットで80km。残り 10km前後をラストスパートで峠着。頭の中には見事な青写真が描かれる。20kmを5セットで100km走るイメージとしておけば、その後の展開は微妙に違っていたかも知れない。このつめの甘さがなんとも自分らしい所ではあるのだが。

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