温石峠

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群馬県藤岡市【2006.09.10】

温石峠(おんじゃくとうげ)は、藤岡市日野の鹿島と鬼石町(旧多野郡鬼石町:2006年1月1日に藤岡市に編入)の妹ヶ谷を結ぶ峠で、このルートは関東ふれあいの道群馬版のコース3となっていた。

首都圏自然歩道関東ふれあいの道群馬版のwebサイトをみると下記のような表記がされている。

コース3/温石峠越えのみち
現在は連絡コースの扱いです(踏破認定には必要ありません。また、コースの紹介も行っていません)

現在は連絡道として利用しております。

連絡道になってしまったということは、このコースを走った後、インターネットで調べて初めて知ったのだった。

2万5千分の1地形図「万場」をみると温石峠の文字はあるが、峠の付近に道路の記載はない。山と高原の地図「西上州」2006年度版も同じ状況。ちなみに温石峠を越えるには「万場」の他に「上野吉井」のご用意を。
地図には温石峠への道はないが、なんといっても「関東ふれあいの道」。そこにはしっかりとした道があるはずであり、それなりに整備されているであろうと、久しぶりに復活の相棒シノちゃんとともに温石峠越えへと出かけた。

温石峠の道標 午後はそれぞれに都合があるので、午前中に勝負をつける必要がある。なので、ちょいと早起きして自宅を朝6時に出発。途中、シノちゃんと合流して日野の鹿島に着いたのが、7時33分。関東ふれあいの道の道標で、ひと休みしているとすぐ近くの住人であろう年輩の方が、興味深そうに話かけてきた。

さすが、ふれあいの道。早速、地元の方とのふれあいの場ができる。「どこまで行くのか?」「今は通る人も少なくなってしまい、実際に通れるかどうか?」「通れたとしても自転車じゃあいくらなんでも・・・」「無理にそんな道を通らなくても代わりに良い道があるぞ」
いつもの質問とよくある親切なアドバイスに、我々は「あえて、そんな峠道を自転車で行くのが趣味なんですよ」といつものように明るく答えるのであった。

鹿島神社

標識のすぐ先には鹿島神社。その脇を通り簡易舗装の急な坂を上る。
MTBのギア比なら難なく乗っていける勾配なのだが、杉林の中の道は湿りがちで、表面をコケが覆っている。さすがのブロックパターンタイヤでもつるつるとスリップし、あやうく転倒しそうになる。危ない危ない。
しかたなくMTBを降りて押していくが、歩いていても靴の底が滑る滑る。ビンディングペダル用のクリートが付いているのでなおさらだ。

簡易舗装の道 簡易舗装も時が経ち、荒れが目立つ。それはそれで雰囲気は悪くない。

地道 簡易舗装の道も、途中からダートになる。要所要所に関東ふれあいの道の道標が設定されており、夏草が生い茂り通行の妨げになりそうな場所は、きちんと草刈もしてあった。地元の方々が手入れをしてくださったのか。ありがたいことです。ふれあいの道から連絡道に格下げ(?)されてしまったが、いやいやどうしてまともな道じゃあありませんか。
途中、道ばたにイノシシが寝っ転がったであろう跡をたくさん見かけた。と、思ったらその先、路上には無数のイノシシの足跡。熊に遭遇するのも怖いが、こんな集団イノシシに遭遇してもちょっとなあ・・・。

雰囲気のある道進むにつれて道は、さらに我々を喜ばせるような状況になってくる。が、しかし。これは夏以外ならの話。
当日は晴れてはいたが、このところ雨が多かったせいか蒸し蒸しと限りなく高い湿度の中、頭の上まで旺盛な木々に覆われ、まるで熱帯雨林状態。立ち止まれば、今度はムシムシと虫の襲来。おちおち休んでもいられないではないか。

それでもなんとか虫攻撃に耐えながらひと休みした場所で、シノちゃんがゴルフボールを発見した。「おお!ようやく蒸し虫状態から脱出できるぞ!」

2車線の自動車道に出れば温石峠は近い。
ゴルフ場を横目に走ると、途中のカーブに巨大看板「さくらコース」がど〜んと設置されている。我々は、MTBでそのままさくらコースに出てしまうのではないかという錯覚に陥ってしまうが、道なりに走るとすぐ温石峠の道標が現れた。左側に林道がのびており峠まで200メートル。

温石峠林道の途中に分岐があり、そこを右折した先が温石峠だ。峠には由来を記した看板がある。これがなければ、気づかずに通りすぎてしまったかも知れない。
群馬の峠の著者である岩佐徹道氏が、この峠を訪れたは昭和44年。当時は、直径5センチ程の楢の幹を削って造られた標識があったようだ。現在は近くにゴルフ場ができ、標識は立派な看板に変わった。

--看板に記載されている文章を転記--

この静かな峠は「温石峠(おんじゃくとうげ)」と言いますが、その名称の由来は詳しくは分かっていません。 この付近で採れる蝋石(ろうせき)を「温石」と呼んだという説や、昔の旅人が寒さの厳しい冬に峠を越えて旅をするときに石を火で焼いて布で包み、「温石」として懐中に持ち、懐炉(かいろ)のように使って暖をとったところから呼ばれるようになったという説があります。
環境庁・群馬県

※現在、環境庁は環境省になっています。

峠で一休みした後は、そのままひたすら林道を妹ヶ谷側へ下るのみ。場所によっては、草が茂ってはいるが走りにくいというレベルではない。ほどなく下ると集落に出て、そこからは立派な舗装の道を三波川に沿って、鬼石町へと快適にペダルを回していった。

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