稲含山南方の尾根道

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群馬県甘楽郡下仁田町【2004.04.17】

杖植峠から稲含山に続く尾根には、古くからの道がある。山と高原の地図(2004年度版)にも、 「道不詳」という文字とともに目立たない点線(登山道でない小道)でルートが記されている。
この界隈に林道ができる前の古き良き時代には、下仁田側から赤久縄山への登山道として歩かれていたようで、 登山雑誌等に何度か紹介されており、ディープな西上州マニアの間では人気のあるコースのようだ。

稲含山頂の立て札地元の人達にとって馴染み深い信仰の山である稲含山。山頂手前に神社があり、毎年5月3日に大祭がある。
地元、富岡市の小学校では、毎年学校登山も実施されている。
あまりにもポピュラーすぎて、私はまだ一度も登ったことがなかったので、今回のツーリングの下見も兼ねて、子供を連れて初めて登ってみた。 登山道はよく整備され子供連れでも簡単に登れてしまう。 山頂は360度の展望。実に気持ち良い。東側には、かような看板が設置されていた。

「これより先、登山道はありません。もときた登山道をお帰りください。(一部の山歩きの本に、まちがった案内があります)稲含神社」

「まちがった案内」だって・・・おお!いけないルージュマジック!ムフフ・・(意味不明)なんとそそられる言葉ではあるまいか。 その先にあるワンダーランドをちょいとのぞき見してみると、しかりした道がついており、たくさんの黄色いテープが木の枝についていた。 まるで飲屋街のネオンのようだ。その先には西上州特有の危なそうな岩峰が見え隠れしている。 どうもその辺が一番の難所のようである。とりあえず現場の雰囲気はつかめた。

コースは杖植峠から北東に延びる尾根に残された道を辿り稲含山を経由し、そこからは真北に延びる尾根づたいに送電線巡視路を下り、下仁田へ。 特定の峠を越えるわけではないので、今回のコースの呼び名に迷うところである。単純に「稲含山南方の尾根道」としておこう。 ツーリングのスタート地点は下仁田の道の駅。同行者はF田さん。実に心強い。

回収用にF田さんの車をスタート地点に残し、私の車で御荷鉾スーパー林道まで移動することにした。
林道下仁田橋倉線と御荷鉾林道の合流地点に車をデポして、そこから実際の山岳ツーリングの始まりである。 林道を走り、杖植峠の下を通過し、すこし先に行くと左に作業道を目にする。そこが取り付きのようだ。

取り付きから、わずかに担ぎ上げるとすぐに稜線に出た。そこから先は、膝丈くらいの笹が生い茂っているが、乗車可能の道が続く。 1499のピークを過ぎるとほどなく白髪岩だ。 この白髪岩に現存する原三角点が世間に公表されてからは、この界隈には珍しく人が入っているようである。 山と高原の地図にも2003年度版から原三角点の場所が記載されるようになった。 原三角点への訪問者のためだろうか、いたるところに紫色のビニールヒモが付けられていた。
この原三角点の最初の発見者は地元の登山家で、氏のWEBサイト(GTR)で公開していた。これが三角点マニアの目にとまり、この三角点がそんじょそこらの三角点ではない「超」貴重な三角点であるということが発覚したという次第である。
我々もせっかくなので、原三角点に立ち寄ることにした。
そこには「土地家屋調査士会」による原三角点の説明が記載された看板まで設置されていた。

昔の道型を発見再び、昔道へ戻る。 原三角点から下りてきた付近は、その昔、人々が盛んに行き来していた当時の原風景が、かい間見られる。道幅も広く道の端には石垣の跡もある。 「昔、稲含神社のお祭りの日、持倉の人々が弁当を持ってこの道を歩き、1日楽しんできた」という話を聞いた。当時の情景が目に浮かぶようだ。

縦走路その後も道は、かすかにだがちゃんと残っている。押したり乗車したりと、下り基調の自転車にとっては好都合の道が続く。
どこをどう辿るか、ルートファインディングの一番楽しい時に、例の紫のテープの連続出場・・・・目印を付ける人の力量が問われるシーンである。

稲含山手前の岩場2つのピークを西に巻いて、稲含山の手前、最低鞍部で小休止。ここまでは予想以上に順調であったが、この先が勝負所である。
この先には下見の時にちらりと見た危なそうな岩峰郡が待ち受けている。

杉林の急斜面をあえぎながら登り、尾根に出るとそこから稲含山頂まであと少し。ビールで乾杯!まであと一歩なのだが、難所の岩場、慎重に進む。 自転車を担いで岩場を行く時の技術的難易度からいえば、広河原越の埼玉側と同じ位に感じられるが、高度感があるので、高所恐怖症の私にとってはこっちの方が数倍手強い。

稲含山頂山頂が視界に入ると人の声が聞こえてきた。 無事にたどり着いた山頂では二人の登山者が弁当を食べていた。 我々は、いつも通りにこやかに挨拶し素早く記念写真を撮り、そそくさと直下の神社へと下りていったのだった。

送電線巡視路から下仁田方面を望む後半は、北側に延びる送電線巡視路を行く。送電線巡視路と聞けば、すぐに乗れそうな道を想像してしまうが、その道はかなり傾斜がきつく自転車で下るにはそれなりの技術が必要とされる道だった。下りの上手な人なら楽しい道に違いない。要 修行である。それでも尾根から見渡す景色は実に雄大で気分爽快。まさに絶景であった。

あっ、ペダルがない!14時30分、無事に下仁田道の駅に着いた。 途中、送電線巡視路でペダルの本体が取れてシャフトだけになっていた。 こんなこともあるんですね。

【コースタイム】
下仁田道の駅スタート・7:08 -- この間、車で楽をする -- 御荷鉾林道合流地点 7:30着・7:40発 -- とりつき地点(杖植峠の少し先)7:43 -- 原三角点8:20着・ 8:50発--稲含山手前最低鞍部9:55着・10:05発 -- 稲含山頂10:55着・稲含神社にて 昼食・12:10発 -- 送電線鉄塔NO212:40着・12:45発 --下仁田道の駅14:30着 --  この後、もう一台の車で合流地点にとめた車を回収。

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