清水峠

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群馬県水上町 新潟県清水町 【2003.08.23-24】

西上州は夏の間はオフシーズンと、勝手に決めているので(7月にトモ岩に行ったではないかと突っ込まれそうだが)昨年は夏沢峠、そして今年は清水峠が地方巡業の場となった。
八ヶ岳の夏沢峠もきつかったが、清水峠はさらにきつい。標高差はともかく、その行程が長いのなんの。
MTBツーリングガイドブックには土合から新道を通って峠まで5時間とあるが、今回はキャンプ道具一式背負い、縁あって?旧道を行ったので6時間半ほどかかった。
清水峠は技術・体力・経験が要求される上級者向けのルート。「サイクリングではなく登山と考える」「登山経験の浅いパーティーは入山すべきではない」とMTBツーリングガイドブックにあるが、まさにその通りだ。

【1泊2日の行程 車と電車を利用しての周回コース】
国道291号-- 土合-- マチガ沢の駐車場(車デポ MTBを組み立てて、いざスタート)--- 一ノ倉沢 --- 幽ノ沢 --- 新道(JR見張小屋)分岐で旧道を行く --- 芝倉沢 --- 武能沢(ロープを使って上り下り)--- 白樺尾根(新道と合流)--- ★武能沢を過ぎた後の滑沢が要注意!滑りやすくほんとに危ない! --- 白樺小屋 --- 蓬峠への分岐 --- 鉄砲平 --- 清水峠(ここで野営)--- 清水峠から井坪坂コースへ -- ナル水沢 -- ヒノキクラ沢(広い河原 壮観!) -- 十五里尾根コースと合流 -- ようやく林道へ出る -- 国道291号へ復帰 -- JR塩沢駅(駅前にはビールなし) -- この間 輪行 -- JR土合駅  -- 再びMTBでマチガ沢へ -- マチガ沢(ゴール お疲れ様でした)

一の倉沢マチガ沢に車を置いて、そこでMTBを組み立ていざスタート。
走り始めて間もなく一ノ倉沢で、同じ峠を目指している山サイ研のK藤さんに遭遇。 今回は山サイ研の集中ラン。集合場所と集合時間が決められるだけで、あとは各自の判断で好きなルートを取るという月1回の峠での集会なので、同じように各ルートから峠を目指している仲間がいる。
「K藤さん、どのコースで峠まで?」
「わたしは旧道!」
「おお!旧道ですか!う〜ん旧道ねえ・・、旧道かあ・・、幻の国道だよねえ・・」
清水峠まで新道と旧道と2つのコースがある。ガイドブックで紹介されているのは新道のコースで、こちらが一般的なコースである。
私は清水峠は初めてなので無難な新道を行こうかと思ってはいたが、ここで旧道を行くという人に出会ってしまったものだから、これも何かのご縁とばかりにK藤さんと本来の道である旧道を行くことにした。

旧道明治時代のほんのわずかな期間ではあるが、この道は国道として馬車が通れるほどであった」とあるが、現在は人が歩くのがやっとのところも多い。
しかし、さすがメジャーな山域、旧道であまり人が歩かなくなったとはいえ、道型ははっきりしている。

白樺尾根から「お〜〜いっ!」と声がした。おお!あっちにもMTBを担いでいる人がいる。声の主は新道をいく同じ山サイ研のS庄さんだった。この頃はまだまだ元気いっぱい、気合い充分。MTBを持ち上げてエールの交換を行った。
ここから、まだまだまだ、先は長いのである。

この区間の最大の難所は武能沢かと思っていた。
昭文社の山と高原の地図16谷川岳には、旧道コースの武能沢の箇所に「ガレ場足下注意 沢の右岸に5mほどの岩場あり(白樺小屋に向かう際岩場下りになる。注意)」と、コメントが入っている。
現場は沢の両岸が崩れていて、そこにはロープがかけられていた。持参した補助ロープでMTBをつり下げ、沢をわたり、また補助ロープでつり上げる。こんな時は、2人いると仕事も速い。
確かに足場は悪いが、予想していたほどではなかった。慎重に行けば大丈夫。

実際には、この後に渡る沢が危ない。このコースの場合、いくつもの沢を渡る。夏場の暑い時期は、この沢の水で喉を潤したり、顔を洗ったりと本当にありがたいのだが、この武能沢を越えた後に出現する滑沢だけは、あまりありがたくないのである。
登山指導センターの人によると「武能沢の先にある滑沢だけは充分に注意して行くように」とのことだそうだ。今年になってそこで滑落事故が発生しているという。
実際に行ってみると、本当に危ない。一見、なんでもない沢のようだが、滑ること滑ること。ここで滑ってそのまま行ってしまうと・・・・う〜怖い!ここは慎重に一歩一歩行くしかない。ザイルで身体を確保して進むくらいの慎重さがほしい箇所である。

清水峠鉄砲平の先に清水峠が見える。峠が見えるがまだまだ先は長い。 白樺小屋で小休止していると、同じ峠を目指すH本さんとS原さんが来た。二人は挨拶をかわすと元気一杯、我々の先を行く。
ほどなく我々も再スタート。この先は、道も落ち着いてきてMTBに乗れる箇所も出てくる。
途中「におい」が気になる箇所があった。
それは動物園で嗅いだにおいである。あまり想像はしたくないが、これはもしや熊さんの・・。
この後は、同行のK藤さんとの会話が意識的に大声になっていった。
山岳サイクリングで山に入ると、山中でカモシカや鹿はよく見かける。イノシシを見たこともあったが、さすがに熊との遭遇はまだ未体験。 山中で熊と出会うなんてめったにできない経験だからその幸運を感謝するようにとも言われるが、私としては、その幸運は是非他で使わせていただきたい。

清水峠14時20分。ようやく清水峠に到着。すでに山サイ研の方々が5、6名集合している。 いや〜、お疲れさまでした。
峠では熊の話題で盛り上がっていた。先行したH本S原組が熊に遭遇したようだ。やはりあの匂いの主は熊さんだったのだ。
2週間くらい前に、同じ山サイ研のN松さんが玉原の山中で熊の親子に怒られた話で盛り上がっていた。山岳サイクリングも極めていくと熊さんと遭遇するようになるのか。
この後も、メンバーが次々に集まってくる。我々と同じルートから来る人、蓬峠から尾根づたいに来る人、湯桧曽川を登ってくる人(この場合、さすがに自転車はなし)、一気に峠がにぎやかになった。
今日のうちに帰る人、峠に泊まる人、それぞれに行動していく。峠に野営する人は、全部で6名。私は東電の監視小屋の軒先をお借りしてツェルトを張った。キャンプ道具一式背負っての山岳サイクリングはハードだが、それに見合うだけの価値は充分にある。

清水峠さて、2日目。井坪坂コースであとはひたすら下るだけ。なのだが、天下の清水峠はそんなにあまくない。
道の状態は良好で、気持ちよく乗れたりたまに乗れなかったりと山道下りを堪能できるのだが、途中に沢あり谷あり沢あり。
前日のように特に危険というところはないが、渡る沢はでっかく豪快でそれなりに神経を使うし体力も使うのである。 まあそれでも時間はたっぷりあるし天気はいいし、沢渡りでは写真撮影会をする余裕もある。

清水峠山道くだりが終わり、林道となり、そしてまた国道291号が復活する。 ようやく下界に降りてきた。まっすぐな道が続く。なんという開放感。
快適な道を一気に塩沢駅まで走る走る。塩沢駅に着いたらとりあえずビールだ。ひたすら冷たいビールのためにペダルを回す。

冷たいビールに思いを寄せて塩沢駅に到着。しかし駅周辺にビールの自販機はなし、残念でした。 まあ、いいか。最高の山旅を楽しんできたくせにそんな贅沢を言ったらバチがあたるではないか。 みんなでジュースで乾杯してひとまず旅をしめくくった。ご充実さまでした。

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