夏沢峠

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八ヶ岳 【2002.08.16-17】

茅野市側から夏沢峠までの登山道は、明瞭(西上州界隈と比べて)で自転車を担ぐこともなく、乗れないところはほとんど押して行けてしまう。 と、なれば我がWEBサイトの基準に照らし合わせると「明瞭な道で乗車率も高い=★ひとつ」で一番低い難易度。
しかし★がひとつだから楽かと言えば、とんでもない!1日で、茅野駅から峠を越えて松原湖駅まで、きっちり峠越えを全うすればかなりハードだ。

西上州は11月までシーズンオフ。
西上州界隈に住む私にとって夏の期間は地方巡業のシーズンである。
夏休みの貴重な2日間を私といつもの相棒シノちゃんはこの夏沢峠越えにあてた。
西上州と違い、天下の八ヶ岳。登山道はしっかりと踏み固められ要所要所には道標、しかも山小屋が多い。
天候の急変にさえ気を使えばさしたる不安はない。楽勝楽勝・・・
「おっといけない。こんな気分で峠越えに臨む時に限って悲惨な目に遭うのだ」と思いつつも、最初に「楽勝」という言葉がインプットされるといつまでもそれが頭の片隅にあり、気がゆるむ。
結局、最後は大変な思いをしてしまうのである。

1日目は峠の手前、夏沢鉱泉に泊まることなっていた。
オーレン小屋にしようか夏沢鉱泉にしようか迷ったのだが、夏沢鉱泉の風呂が魅力的だったので夏沢鉱泉にした。
これが実に大正解だった。

延々と続く上り 三井の森鉄道利用で12時に茅野駅着。駅に降り立った我々は、自転車を組み立ててから、ひとまずビールと共にうまい信州蕎麦で腹ごしらえをしてから意気揚々と真夏の高原を走り始めた。
「宿に早く着きすぎたらどうしようかなあ。とりあえず着いてから考えるか」と思ってしまうあたりが我ながら怖い。途中コンビニに寄りこんで買い出しをしながらこの時点では、まだまだ余裕の実にのんびりムードだ。話題の長野県知事選のイケてるポスターを横目に八ヶ岳を目指してペダルを回す。ゆるやかな上り坂がだらだらと続き、三井の森に入る頃には上りが徐々にきつくなってくる。

唐沢鉱泉分岐「もうすぐ唐沢鉱泉分岐のはずが・・・」
この「もうすぐ」を6回くらい言ってようやく唐沢鉱泉分岐へ。
ここまででかなりの労働である。

「唐沢鉱泉分岐まで来ればもう着いたようなもんさ」と思いこんでいた私は、分岐のところの道標を見てびっくり!夏沢鉱泉まで2時間40分とあるではないか。
事前に地図を見ておいたのだが、夏沢鉱泉までは担ぎもなくルートファインディングも関係ない普通のサイクリングということもあり、距離と勾配のチェックがあまかった。

この思いこみが怖い。
いつも山岳サイクリングで悲惨な目に会うのはこの「思いこみ」なのである。
「もうすぐのはずだったけど、そうじゃないみたいね。あはは・・・」と笑ってごまかしながら、この時、持倉越下見の時のことを思い出した。明瞭な道筋にだまされて、なんの迷いもなく「こっち」と思い込んでルートを間違え、急斜面をへばりつきながら登っていった時のことだ。
そういえば持倉越下見でルートを間違え急斜面にへばりついていた時は、八倉峠の不明瞭な道を旧道と思いこみルートを間違えて急斜面を上っている時のことを思い起こしていた。
学習能力の欠如はいかんともしがたい。

ここから道はダートになり、ますますきつくなる。ゲートのある桜平まではそれでも乗っていけるが、そこから夏沢鉱泉までは勾配も増して最後の方はほとんど自転車を押していく状態である。
晩飯の時間ちょっと前にようやく宿に着いた。
とりあえず、荷物の整理もそこそこに湯船に直行。まさに天国、極楽、夢ごこち。
生き返った我々はその後、食堂でクラクラするくらいうまい生ビールを飲みながら互いの健闘を讃え合ったのだった。
「あ〜、手前の夏沢鉱泉でよかった。オーレン小屋だったら今頃はまだ・・・」

もうすぐオーレン小屋夏沢鉱泉からオーレン小屋、そして夏沢峠までは予想以上に状況が良く(しつこいようだが、西上州界隈と比べての話)担ぐ必要もなくほとんど押して行けた。途中にはこんな夢のような道もある。
昨日とはうってかわって難なく峠にたどりつき、硫黄岳には目もくれず本沢温泉に向かって下りていった。

夏沢峠越えは登山道に入ってからが勝負どころだと思っていたが(茅野側からの場合)夏沢鉱泉まで来れば、ほとんど勝負がついたようなものである。

もうすぐ本沢温泉本沢温泉までは乗車率は高くないが、ここは無理せずにゆとりを持って行きたいところだ。さすが八ヶ岳だけあって、行き交う登山者は多い。登山者に最大限の配慮をして下りるのは言うもでもないこと。ヒンシュクをかわないように行きましょう。

本沢温泉は、そのまま通り過ぎては失礼。ここは必ず、ビールを片手に露天風呂に入る。そして本沢温泉を去る時は、不作法な登山者を一喝し教育的指導をしてくれる、あのおやじさんに一言「お世話になりました」と礼をつくす。この2つが本沢温泉の基本である。

松原湖駅 輪行袋へ収納ジープ道を下り「あっ」と言う間に松原湖駅。
自転車を輪行袋に入れて、電車を待つ。

野宿ではなくちゃんとした宿に泊まり、途中、温泉にもつかり、車を運転しなくても良いので定期的にビールを飲むという、なんともゴージャスなサイクリング。
「これじゃあ、おやじ達のゴルフと同じじゃないの」と一部外野の声は聞こえないふりをして、またこんな思いをしてみたいものである。

輪行袋の内部いつも車利用なので、輪行は実に久しぶり。山岳サイクリングデビュー戦で、星尾峠を越えた時以来だ。あの時は、ばらしたMTBをエマージェンシーブランケットでくるんで、適当にショックコードで縛り付けただけのものだったが、今回はもうすこしマシ?
超軽量の納得いく輪行袋が見つからなかったので(めったに使わないので買うのがもったいない)作業用のシートを利用して輪行袋を作ってみた。
ブルーシートだといかにもだが、おしゃれなペパーミントグリーンのシートが押入の中にあったので、これを利用。フレームとホイールを細引きで縛り、これに袋をかぶせて、袋の開口部をクリップで留める。この際フレームに傷をつけないようにタオルを当てておくことを忘れずに。移動の時は、袋のすきまに手を入れてダウンチューブをつかむ。制作費は限りなくゼロに近いし、軽量でかさばらない。見た目をあまり気にしなければ、けっこう実用に耐えます。

※2007年8月12日追記
5年前はめったに輪行しなかった私も現在では、輪行の回数が随分と増えてきました。手作りの輪行袋も良いですが、使いやすさにおいて専用の輪行袋にはかないません。写真の場合、横置きで電車内でもけっこう場所を取りますが、現在使用しているオーストリッチのL-100 超軽量型は縦置きで横置きよりは場所も取らず235gと軽量コンパクト。値段も手頃で重宝してます。

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