持倉越ルート調査

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群馬県多野郡神流町(旧中里村)【2002.01.03】

このコースは「山と高原の地図 西上州・妙義」(昭文社)を見ながらだと、非常に話しが早いので(たんに略図を書くのが面倒という説もある)ぜひ、お手元にご用意を。
さて、地図を広げたら、まずは杖植峠をチェック。このサイトにアクセスしてくる位だから杖植峠の場所は一発でわかりますよね。
えっ、初めて?では杖植峠の場所からご説明いたしましょう。
まず、地図の真ん中を見てください(地図がない人は買いましょう。西上州の情報満載です)。そこから目線を右に移していくと赤久縄山が赤色で目立ってますね。そのちょっと左側、白髪山の隣に控えめな文字で杖植峠とあります。
WebMasterは、この峠がいたく気に入っているので、どうしてもここを起点に話しが始まってしまうのです。
その南方(地図で見ると下の方3cmくらい)に南小太郎山と栗原山がありますね。その間に、これまた控えめに「持倉越」と記載されております。
そして、よーく目を凝らして見ると等高線にまじって実に目立たない色で点線(ルート)がありませんか?
これが、萱の平と持倉を結んでいる(いた?)いにしえの峠道です。地図の凡例をみるとこの色の点線は「登山コースではない小道」としてあります。
「道があるんだかないんだかわからないので、いわゆる通常の登山者は歩かない道です」ということです。
そう、これが我々、山岳サイクリング旧道派が涙を流して喜ぶ、忘れ去られた峠道(むかし道)なんですね。
わたしは「このルートを萱の平から持倉へとMTBで越えてみたい」と常々思っていたのです。
このルートは、たしか10年位前に、山サイ研の某氏が越えたきり、その後は話を聞きません。
とりあえず今回は、そんな超秘蔵版なルートへ「まだ道があるかどうか?」確かめに行ってまいりました。

あっ、その前に、冬のこの時期に萱の平まで車でたどり着くには、どこを通るかが大きな問題になってきます。
国道462号、平原から境沢線沿いに林道が延びていますが、これってちゃんと萱の平まで行っているか、どうもあやしい。途中まだ工事中だたっりする可能性もあるし。
八倉側から入るとしても、雪が残っているとあの急坂を車が上るかどうか?それにこちらも途中工事をやっていた。
そんな心配があったので、我々事前調査隊は上信越道から下仁田インターを降り、下仁田町の青倉から林道七久保橋倉線で萱の平までアプローチすることに。
冬季閉鎖でゲートでもあるとお手上げですが、この道は冬場何度もMTBで走っているので、それなりの確信はあったのです。
と、いうわけでこのコースが大正解で、何の問題もなく萱の平まで到着。
日陰には雪がたっぷりあるけど、日向はすぐに融ける。この辺は雪道とドライ路面が頻繁に入れ替わるので、雪道用にチェーンを使う人はめげます。
素直にスタッドレスタイヤをはきましょう。

さてさて、今回は前置きが非常に長くなりましたが、以下、当日の状況です。

まともな道林道から登山道に入ると、最初は実にまともな道が続く。これなら部分的MTBに乗れてしまうではないか!
2万5千分の1の地形図には、ルートの記載がないので、山と高原の地図を参考にルートを記してきた。それをたよりに慎重に地形図をチェックしながら進む。

はっきりしない道ほどなく行くと、沢があり立派な丸木橋がかけてあった。この先の杉の植林帯に入る人のために道も整備されているのだろうか。
こんな状況で峠までいければ良いのだが、そうは問屋がおろしてくれない。橋を渡ってその先を歩いていくと途中で分岐が現れる。右に行くと枯れ沢沿いに道がありそうな雰囲気。左は杉の植林帯の中へと続く道があるようなないような。どうもはっきりしない。いつもの相棒シノちゃんと二手に分かれて右往左往しながら道を探す。
正解は分岐を左へ。

小さなコル分岐を二つクリアして小さなコルに出た。
進行方向左手に山、右手に谷。人間の心理として、分岐が現れると、どうしても楽な方(苦しみから逃れる)を選んでしまう。つまり山側よりは谷側、もしくは水平に道を求めてしまう。
「苦しみから逃れる」のと「楽しみを求める」のでは、苦しみから逃れる方に意識が働くのはアメーバでも人間でも共通なのだそうだ。アメーバ的脳味噌の結果か、我々も気が付くと山側の道を拒否してしまい、今回も一部コースを外してしまった。そういえば、八倉峠への道を担ぎ上げていた時も、まったく同じ行動をとってルートを外し、急斜面を藪漕ぎするという悲惨な目にあったことがある。
相変わらず進化しないのである。

浮かび上がってくる踏み跡このルートは「分岐が出たら山側へ」を基本に行くと正規のルートをトレースできる。この時期の広葉樹林帯は、葉を落として見通しはきくのだが、広々しすぎて、一瞬どこをどうやって歩いてよいか途方に暮れることがある。
それでもかすかに浮かびあがってくる踏み後を探す。

まともな道最後の分岐で、またしても水平に続いているしっかりとした踏み後に誘惑されてしまった。水平に続く道はしだいに、不明瞭になりながらも尾根近くまで続く。もう少しで尾根にとりつくところで道が消えてしまい、強引に斜面を登り上げる。
尾根にたどり着くが、どうも雰囲気が違う。どうやら持倉越よりも、なかり南に出てしまったようだ。
地形図で確認するとなんと1249の地点のような、、、ああ、またやってしまった。まあ、このために事前調査があるのである。

それらしい写真尾根筋をたどって、20分後に無事に持倉越にたどり着いた。本来なら、峠の左の道から歩いてくるはずだった。
とりあえず、シノちゃんに歩いてもらい、それらしい写真を撮る。

持倉越この日は、強烈な寒気団が襲来しており、標高1500メートルに満たないこの山域でも、強い季節風にさらされ、鼻水は出るわ、ザックの外に着けたペットボトルの水は凍るわ、いつにない寒さだった。
風を避けて、峠の向こう側の日溜まりで、身体を芯から温めることに。ここはひとつお正月らしく日本酒でいきますか。

帰りは正規のルートで帰りはもちろん正規のルートで。
行く時に、間違えてまっすぐ行ってしまったところ。
石垣がある。ここで地形図とコンパスでしっかり持倉越の方向を確認していれば間違うこともなかったが、つい明瞭な道にだまされたのだった。
峠から持倉側の道もなんとかありそうだったので、次回はMTBで(半分以上は担ぐことになるが)の峠越えができそうだ。それにしても、事前調査のための山行は、地形図を読む練習にもなるし、単純に「昔の道を探す」というのは実に楽しい遊びなのである。事前調査ばかりで、いつMTBに乗るんだと言われそうだが(^^;

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