六林班峠へ思いを馳せつつ庚申山へ登る

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栃木県足尾山塊【1999.09.05】

林道「群馬の山歩き130選」によると、庚申山の登山口である銀山平から山頂まで3時間40分、帰りは2時間50分、グレードは一般となっている。
普通はガイドブックのコースタイムより実際には、若干余裕があることが多いが、運動不足と不摂生続きのためか、この山に関してはほぼ同じくらいの時間がかかってしまった。
グレードは一般となっているが、ガイドブックにも記載されている通り庚申山荘から山頂までは、結構スリリングなルートで、満足度の高い山である。

銀山平から一の鳥居まで、約1時間、このような林道を歩く。単調な林道であるが、左に深い渓谷を見ながらの歩きはそれなりに楽しい。

庚申山案内図林道終点の一の鳥居から沢沿いに庚申山荘までは、広葉樹林の中を進む穏やかな道で、足慣らしに丁度いい。
写真は庚申山荘手前の分岐にある案内看板。
なんと現在位置が違っている!
とりあえず、鉛筆の様なもので若干の修正が加えられているが、案内図(地図)にとって「現在地が違っている」というのは致命的なことだ。
この案内看板を真に受けると、通常のルートを行ったつもりが、間違って鎖場とハシゴだらけの上級者コースへ行ってしまう。(上級者コースは夏の大雨でコース途中が崩れ、通行禁止になっていた)
実は以前、初めて来た時に私はこの案内看板を真に受けて上級者向けコースに行ってしまったという恥ずかしい経験がある。地形図を持っていたのに、看板だらけのコースに油断して全然地形図を見なかったのだ。
あの時は単独行で、しかも台風が通り過ぎようとしていた時だったので、えらい目に会った。
このような立派な看板を設置していても、致命的な間違いがあっては何にもならない。

登山道庚申山荘から山頂までは結構スリリングな道が続く。
この山は、とにかく水が豊富で、あちこちにおいしそうな岩清水が滝のように流れている。
この水で極上の水割りを一杯・・と思っていたが、さすがにこんなコースを酔っ払って降りるのは、いかがなものかということでやめた。

ガスに隠れる皇海山山頂付近から有名な皇海山を見るが、ガスで隠れていた。

足尾は自然が濃い。
「この岩の先に熊がいた」尾根に近い岩場で出会った登山者が、まるでよくある事のようにニコニコしながら言った。
そう言えば、ほとんど登山者がうるさい位、熊よけのベルを鳴らしていたが、それなりに理由があったのだ。私も、慌てて熊よけのベルをザックから取りだしてつけた。

六林班峠へと続く道庚申山荘から六林班峠へと続く道。

山岳サイクリング研究会編「秘蔵版MTBツーリングブック」の125ページ、栗原川林道の紹介記事に六林班峠についての記述がある。

群馬側に、足尾銅山に木材を切り出す基地となった砥沢という集落があった。
そこと足尾銅山を結んでいたのがこの六林班峠だ。記述によれば、砥沢は最盛期にはお寺や学校まであったそうだが昭和初期になるとその使命を終えて忽然と姿を消したという。
峠も人の行き来がなくなり、特に群馬側はささやぶに覆われて人が歩くのもままならない状態になったとのこと。

これだけの歴史的背景持ち、廃道化が進んだ径は、山サイ旧道派にとっては超一級、難易度五つ星の幻のルートだ。ここを、実際に自転車で足尾から群馬側へ越えた驚異の集団がいる (*_*;

私ごとき若輩者が、おいそれと挑戦できる代物ではないが、その雰囲気だけでも味わいたくて足尾まで足を延ばしたのである。同行の丸山氏には、「おいしい水割りが味わえる山です」と、そそのかして。

庚申山荘庚申山荘。
雰囲気もよく、非常に気持ちのいい山小屋だ。
土日は管理人がいるとのことだったが、当日は無人だった。
ここの庭先で六林班峠へ想いをはせながら、気持ち良くワインを開け、予定通りウィスキーの水割りへと移行していった。

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