赤岩峠と大ナゲシ山

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群馬県多野郡上野村【1998.12.27】

 群馬県上野村野栗沢と埼玉県大滝村小倉沢を結ぶ赤岩峠。
その峠から、尾根沿いに歩き、岩をよじ登ると大ナゲシ山の頂上に立てる。
群馬の山歩き130選のグレードは上級(健脚)。
ガイドブックによると「枝沢にぶつかるたびに道が消える、地形図と実際の道は異なり峠道も荒れているので西上州の山に慣れた人向き」とある。

 名著「群馬の峠」でも赤岩峠の際は、著者が、その帰途で遭難寸前になりビバークした模様が記されていた(正確には赤岩峠から雁掛峠経由で帰る予定であったが時間がなくなり途中から沢筋へ降りて迷い、ビバーク)。

 さらに、昨年の正月に、大ナゲシ山を目指したが途中で道がわからなくなり、引き返してきたと言うパーティーに会った。「わざわざ栃木から朝の3時に起きてやってきたんだけど、途中で道がわからなくなってしまいましてねえ、で、やむなく引き返してきたんです。こまま帰るんじゃあしゃくなので天丸山に登ってきました。途中までだけど」
私の方も、天丸山に登るつもりが、登山口を間違えて倉門山に登った帰りだった。

 さらにさらに、昨年の12月、旧十石街道踏み固めツーリング隊は、この赤岩峠を自転車担いで越えたと言うではないか(もちろん下りでは担がずにちゃんと乗る)。

 踏み固めツーリング隊の情報によると「道は荒れているが、ルートには目印のテープがあるので迷うこはない」とのことだった。群馬の山130選には詳しくルートの説明がされているので、これが非常に参考になる。コースガイドが書かれた頃はあった丸木橋がすでになくなっていたくらいで、後は概ねガイドブックの通りだった。

 事前情報通り、道は荒れているが、ところどころ木や枝に目印につけられた赤いテープに導かれて、迷うことなく峠へたどり着いた。ここまで小休止を入れて2時間20分。 たしか、踏み固めツーリング隊の精鋭トップ集団は2時間で登り上げたという・・自転車を担いでいるというのに(^.^;;

頂上直下の岩場峠から大ナゲシ山頂まではしっかりとした道がある。
頂上直下で、岩場が現れ、この岩場をよじ登るとピークだ。
西上州の山らしく鎖もハシゴもない。

ザイルを使う本格的な登山経験など皆無の私は、はっきり言ってこの岩場には恐れ入った。登ったのは良いが降りられなくなったら困るので、単独行だったらここで素直に帰ってしまうところだろう。

こんな書き方をすると、よっぽど難しいと思われるが、単独で来たもう一人の登山者はビビっている我々の横を、何の問題もなくすいすいと登って行ったので、慣れている人には別になんともないところなのだろう。

降りる時の心配が大きかったが、思ったよりもなんなく降りることができた。一度通って勝手がわかったルートは、こうも違うものなのか。

【写真:岩場のよじ登りで余裕を見せる同行のM山さん】

赤岩峠上州側の路赤岩峠の群馬側は北斜面で冬の陽は十分に届かず、雪が残っている。深い沢筋には、その名の通り、赤い岩が剥き出しになって荒々しい。

それに比べ、埼玉側は、やさしい冬の陽を浴びておだやかな雰囲気であり、峠から見たかぎりでは充分に自転車で乗って降りられそうな感じの良い道が続いていた。麓には建物も見える。
寒く厳しく薄暗い北から登り上げた者にとって、南は温かく優しくそして明るい別天地のようだ。

大ナゲシ山の登山口

map胡桃平の集落を抜けるとすぐに赤岩橋がある。赤岩橋のたもとから、車止めの鎖がかかっている沢沿いの道を行く。橋の付近に駐車可能。我々は、当初赤岩橋を通り過ぎて林道を突き当たりまで行ってしまった。

地図よりもかなり先まで林道が延びており、その終点は木材の切り出しか何かの作業場だった。その途中、右に枝道が延びており、そこを登山口と勘違いしそうになってしまった。昨年出会ったパーティーは、おそらくこの枝道を登ってしまったのではないだろうか?

地図を読めばわかることなのだが、冬の早朝はまだ真っ暗で周りの状況がわからず、気持ちだけが先走っていると、間違いを起こしやすい。昨年の天丸山の件があったので、とりあえず胡桃平まで引き返してもらい、地図を読みなおし、車から降りて橋のプレートを確認した。
当然だが大ナゲシ登山口などという道標はどこにもない。椎名誠風に言えば、これこそ正しい西上州の山なのだった。

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